発団当時を振り返って

日本ボーイスカウト鎌倉第5団
育成会会長
 大村 貞雄


 この西鎌倉を中心とした地域に、ボーイスカウト鎌倉第5団が発足してはやくも30年が過ぎました。発団させるための思いと取り組みの努力を当時にスライドさせてみますと、活動の場所は、はじめから西鎌倉幼稚園にお願いし、福田淑子副団委員長も育成会に入っていただき、7名からのカブスカウトの班編成でのスタートでした。団の体制など、ましてや指導者の体制など充分などとはいえない急ぎ働きでつくりあげたものです。すべてが初めてであり活躍のプログラムづくりなども習うよりも慣れろとばかり、今と比較したらよくもやって来たな、よくも出来たな、よく子供たちも頑張ってこのプログラムについて来てくれたものと感心するものばかりでした。したがって荒っぽく、安全面や健康面の管理など子供の元気さが一つの目安となり、食は好き嫌いなく、食べるまで強く食べさせたものです。当時から牛乳を飲まない子供、魚を食べない子などおりましたが、それ以降は親にも喜ばれたものでした。



発団当時の写真

発団当時の写真

 スカウトの実践は、大山キャンプから地区ラリーと団活動として、体制を整えながら大いに動き回らせておりましたので、地区ラリーだけは鎌倉5団の勝利は毎年のようにいただいたものです。スカウト活動も順調とは言い切れませんが、ボーイ隊の発隊など大きくなってまいりましたが、まだまだ団体制やら充分な支援体制もまま成らないうちにスカウト人口の急増など応募者が多数になり、当時としてはやってはならない面接試験などを実施し残念にも多くの不合格者を出してしまいました。体制を整えていれば全員入隊させたものと思い、今でも大きな傷となっております。

 それから当時では当面の活動に集中し5年先、10年先までなど頭にもありませんでした。それでもローバースカウトの誕生から、この団も10年の記念式典も実施出来、海外へ派遣されるスカウト、日本ジャンボリーへ参加するスカウトが増え、活動する範囲が大きくなって来ました。これこそ、私も多くの父母の皆さんに協力をいただきながら共同作業としてそれぞれ持ち場立ち場は違っても、共通の願いはスカウトガたくましく社会へ育ち、よりよい社会人として活動してくれることを願っていたからに他なりません。今ふりかえって見て、この30年続けてこられたことは、一緒にやってくれた仲間がいたからであります。このスカウティング活動が子供の成長にとってすばらしい活動であり、より理解され、子供の成長に合わせて習得していかなければ子供のまま大人になってしまうことは是非避けたいものです。この場をお借りしまして永い間のご協力に心から感謝申しあげたいと思います。ありがとうございました。


(5団だより「30周年記念号」より)



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